村でのお清めの料理

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 先日近所の知人宅で葬儀があり、我が家も参列して来ました。
 さすがに埋葬後の一杯やお清めの席の写真を写すわけにはいかないので、ロシア(村)での葬儀に今後参列する時備忘録として再現した物を記録しておきます。
 お清めの料理と言っても葬儀/法事の時だけの料理は1品のみで、後は普段良く頂く料理となっていましたが、決まりがるそう。
 
 葬儀/法事関連の食事生地ですので興味の無い方読み飛ばして下さい。

 写真は再現した物の全景。あと1品は画面に入り切りませんでした。

 ロシア正教のしきたりに則ったお清め料理は以下の品目なのだとか。

1 ☆Кутья(クチヤー/葬儀・法事粥)
2 ☆Кисель(キセーリ/とろみの付いた飲物)又は乾燥フツーツのカンポート
3 ☆溶かしバターをかけたブリヌイ
4 ☆суп-лапша(スープ ラプシャー/麺入りスープ)
5 ☆焼いた肉又は魚
6 蕎麦または米のカーシャ(お粥)
7 茹でた馬鈴薯又はピューレ
8 ボルシチ
9 ☆野菜の料理

 本来スピリッツは駄目だそうですが、現在は親族の心を癒す手助けをすると黙認されているそう。
 他に果物とお菓子。お菓子は刃物で切り分けなければならないケーキ等は駄目で小さい焼き菓子やチョコレート等のちょっとつまむもので。
 このお菓子は帰り際列席者が少しずつ家へ持ち帰ります。参加する事が出来なかった人と家で故人を偲べる様にとの配慮からのしきたりです。
 ☆印が基本の料理。その場にいたら座るであろう席にウォッカを注いだコップとパン。パンでコップに蓋をする様に渡しておきます。
 
 精進期間に葬儀や法事が重なる場合

1 クチヤー
2 Пост(ポスト/精進期間)ボルシチ
3 ポストブリヌイ
4 ポスト生地で焼いたブーラチカ(小型の菓子パン)
 
 やっぱり精進期間の時に当たるとぐっと品数減りますね。

 

日々の生活の様子はこちらで紹介中 「丁寧な生活をゆっくりと
ロシア料理のみのレシピブログ「ロシア料理は豊かな味

↓詳しい料理のはつづきに
 







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 葬儀の日、埋葬が終わりお墓が綺麗に飾られるとその傍らで1杯ずつの飲物と食べ物を頂きます。
 写真はКисель(キセーリ/とろみの付いた飲物)又は感想フツーツのカンポート。
 実際にお墓ではキセーリとウォッカが提供されました。
 ウォッカを頂いた方は半分程をお墓にかけて残り半分を飲み干して。



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 用意されていた食べ物は溶かしバターをかけたブリヌイ。


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 Кутья(クチヤー/葬儀・法事粥)。
 こちらのクチヤーは同じ呼び方でクリスマスイブに頂く粥もありますが、そちらは小麦を使い他に入る食材も少し違います。
 法事粥は米/干しぶどう/蜂蜜のみで作ります。(レシピに依っては干し杏を加えることも)
 こちらは3口頂くのがしきたりだそう。


FOODIES レシピКутья(クチヤー/葬儀・法事粥)


 他にお墓では肉加工品と自家製の塩漬け発酵胡瓜&トマトが提供されました。



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 埋葬が済むと、お墓まで行った人達は親族の用意した食事会を開く場所へそのまま移動します。
 そこで一番最初に食べるのは上記3種類で、その次に頂くのがこちらのсуп-лапша(スープ ラプシャー/麺入りスープ)。
 鶏でブイヨンを取ったところへ人参と香草、麺と肉を入れて仕上げます。
 
 葬儀の後の食事会ではスプーンしかテーブルには置いていない状態なので肉や麺は小さく切った物を。
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 この後は皆さんそれぞれ好きな物を頂きながら、故人の事(職場での様子等)を親族へ話て1杯飲むと言う事を繰り返して行きます。
 前菜は肉加工品と塩漬け発酵胡瓜、実際に頂いた物はあと塩漬け発酵トマトも。



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 野菜料理からはポテトサラダ。
 具材を5㎜各に切ってマヨネーズとスメタナ(サワークリーム)で和えて有ります。

FOODIES レシピ細かく刻んだサラダ



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 村の夏、家庭菜園の収穫が忙しくなる頃皆さんがよく作る野菜の常備菜や保存食にЛечо(レーチョ/トマトとパプリカの煮もの)というものが有るのですが、親族自家製の物がテーブルに乗っていました。
 今まで頂いたレーチョの中で一番好みの味。
 こちらのレーチョはハンガリーリョーリですが、ロシアでも一般的な常備菜及び保存食として定着しています。


FOODIES レシピ家庭風Лечо(レーチョ)


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 馬鈴薯はピューレが。


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 肉と魚は解体されたグリルチキンと焼いた鱒が出ていました。
 鱒は粉をはたいて焼いたもの。
 どちらも小さく切り分けてホーク無しでも大丈夫な様に。
 と言っても鶏は骨が有るので皆さん手づかみで食べていました。


 他に生の果物とお菓子の盛り合わせ、パンがテーブルの上にありました。
 

 食べる順番や回数等、ロシアでの葬儀に出席したことの有る連合いも知らなかった事を食事会で回りに座った方が教えてくれとても助かりました。

 食事会の食べ物の幾つかは自家製の保存食。昨年の夏に収穫した野菜で作り故人も楽しんだであろう食べ物で故人を偲ぶ。
 そして一つ一つお清めの食べ物を準備して行く時間はきっと親族が少しではあっても心を落ちつかせ、葬儀に望める様に気持を整える時間になっていたのだろうと思います。
 故人の冥福を祈った日でした。


 一番良いのはこういう知識が必要になる事無く帰任する事なのだけれど、万が一またこういう席に出る事になったら失礼の無い様に過ごしたいと思います。



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by etigoya13 | 2014-05-04 23:01 | 行事食 | Comments(0)